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会長あいさつ
奄美諸島および徳之島をアピールするチャンス到来‼
関東母間郷友会役員会の推薦により今年(2017年)より2年間、関東徳之島町会の会を務めることになりました。
年齢も73を超える老人に果たして務まるか不安はありますが、皆さんの協力を支えにして頑張っていきたいと考えています。
これから2年間の活動を考えると、今まさに奄美諸島および徳之島を世間にアピールする絶好のチャンスではないかと思います。
その理由は以下のように4つ程あります。
(1)奄美諸島と沖縄の世界遺産登録への動き
(2)来年の大河ドラマが “西郷どん” であること
(3)今年の11月に天皇皇后両陛下が与論島と沖永良部島を訪問すること
(4)東京から奄美諸島へのアクセスが便利になる可能性が高いこと
これらの事は皆さんが既に熟知している事とは思いますが、ここでその内容を簡単に説明し、私達が郷里の発展の為にできることはないか考えてみたいと思います。
(1)奄美諸島等の世界遺産登録への動きの理由は、これらの地域には固有性の高い亜熱帯生態系やサンゴ礁生態系があり、優れた陸上、海中景観や絶滅危惧種が生息して事が挙げられています。具体的には奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島が対象とされていますが、その中で徳之島については、奄美諸島には珍しい花崗岩が露出したムシロ瀬、犬の門蓋、犬田布岬等が景勝地として、またトクノシマトゲヌズミが絶滅危惧種として世界遺産に値すると考えられているようです。
(2)NHKは明治維新150周年にあたる2018年の大河ドラマに “西郷どん” を決定したと伝えられています。鹿児島県を舞台とした大河ドラマは篤姫以来10年ぶりであり、篤姫の評判も高かったことから “西郷どん” への期待も高いと思われます。
原作者の林真理子さんによると “西郷どん” の生涯の中でも今回は西郷さんが島流しになり、吹きさらし牢獄で1年8か月を過ごした沖永良部での生活と、西郷さんが結婚して過ごした龍郷での3年間が中心になるようです。(南海日日新聞)
西郷さんは沖永良部への通過地として71日間を徳之島で過ごしていますが、徳之島での生活が放映されればこの上ないと思います。
(3)天皇皇后両陛下が今年の11月に屋久島、奄美諸島を訪問すると報じられました。
その旅行の過程で、与論島では “与論十五夜踊り” を鑑賞し、また大潮時に現れる砂浜もご覧になるようです。また沖永良部島では小学生による黒砂糖作りを見学される他に樹齢100年を超えるガジュマルを見学なさるそうです。
(4)昨年の11月に徳之島三町の町長等による “徳之島空港利用促進協議会”が行われ、その協議の結果、エアー奄美株式会社の事業計画に賛同し応援することになった模様です。
エアー奄美株式会社は徳之島への格安航空路線(LCC)を計画しているようで、計画通りに進めば徳之島へのアクセスが一段と向上します。
また、これらとは別に鹿児島から奄美諸島への高速フェリー運航の計画をしている会社もあると聞いています。
このような状況の下で関東に居住する私達にはどのような行動が望まれるでしょうか?
関東徳之島町会の会則の第1条にその目的が次のように述べられています。
“本会は、会員相互の親睦、融和と共栄を図ると共に、郷土愛の精神を培い、郷土の進歩発展に資することを目的とする”
私達はあらゆる機会を利用して郷土、徳之島を広く知らしめる為の努力が必要と思います。具体的には徳之島の特産品の宣伝、徳之島の景勝地を説明し徳之島への旅行の勧め等が考えられます。
私の経験ですが、私は地元立川のテニス仲間や社交ダンスの仲間たちとカラオケスナックに行くことが多くあります。その際、私はよく “母間音頭” を歌いますが、立川の仲間たちもこの母間音頭のリズムおよび歌詞が好きになり、歌えるようになった人が何人かいます。この母間音頭をとおして、母間とはどのようなところか、何が特産品か、徳之島の人口は何人か、どんな観光地があるか等のいろいろな質問があり、これが徳之島を宣伝するのに効果があり、その結果として、立川の友人達は毎年徳之島のタンカンがおいしいと言って買ってくれています。
このように、ほんの些細の事でも意思があれば通じることがわかりました。個人個人の力は小さくても、塵も積もれば山になるかも知れません。その他の貢献としては、ふるさと納税への協力や、郷里にある空き家を都会の友人の休暇等に積極的に提供すること等が考えられます。
これからの1-2年の私達を含めた多くの人たちの努力により、郷里徳之島が着実に発展することを祈って筆をおきます。
2017年10月 竹山 哲夫